【心理学で解説】集団で意見を決めるメリットとデメリットについて

こころ

集団で意見を決める機会ってほんとに多いですよね。集団で自然と決めることが「あたりまえ」のようになっています。

なぜ集団で意見を決めるのか?メリットとデメリットって何かあるのか?という疑問を解説します!

集団で意見を決めるメリット

意見の選択肢が増え、より良い意見が決まる

「三人寄れば文殊の知恵」ということわざがあるように、個人より集団で考える方が様々な人の意見がでます。

個人では考えることが偏る可能性がありますが、集団では様々な人の考え方や意見を聞く機会があります。意見の中から、最善の選択をすることができ、よりよいものにすることができます。

 

的確な判断ができる

集団には、考え方や価値観が違った人が大勢います。個人で考える際には、個人の価値観・考え方の中でしか考えることができません。

集団で考えることで、適切な対処をとることができ、物事に合わせて的確な判断をとれます。

 

集団で意見を決めるデメリット

知っている情報に時間をかける

独自で集めた情報を共有するのではなく、みんなが知っている情報を確認するために時間をかけてしまうことです。

共有情報を議論することで、他の人が同意している意見を強調することできます。周りと同意することで、周りからの自分への評価を高めることができます。

 

極端な意見が決まりやすい

個人の意見が、他の意見を集団の話し合いを通して知ることで、自分より良い意見に変化します。

他の人が多くが同じ意見である場合: 自分の意見に確信を持つ
大多数の人が自分とは異なった意見である場合: 集団の意見に自分の意見を変化

安全な志向が多ければ安全な方向へ、リスキーな志向が多ければリスキーな志向へと進みます。

そのため、極端な意見が決まりやすくなります。

 

楽観的な思考になりやすい

集団で行うことで、非現実的で楽観的な思考になりやすいです。個人で決定するより、劣った判断がされます。

 

例えば、山に登山しに行く時に、軽装で山頂へ向かう集団がいました。

 

もう少しちゃんとした服装で行ったほうがいいよ!

大丈夫だよ!

 

といってそのまま登山に行きました。登山の最中にけがをしてしまいました。

集団で決めるからこそ、おかしな方向へ物事が進みやすいです。

集団のメンバーが仲がよければよいほど、外部からの意見を聞かず、不十分な情報で楽観的な議論になりやすいです。

 

まとめ

集団で行うことで得られるメリットがあるように、反対にデメリットもあります。

両方の部分を理解することで、今後の会議や話し合いのヒントに繋げてください!

 

<参考文献>

徹底図解 社会心理学 歴史に残る心理学研究から現代の学術的研究まで 新星出版社

 

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